46 原発事故の防災対策−早く10キロ圏外へ逃げること−
1999年12月 槌田 敦 32ページ 400円  

早く10キロ圏外へ
目次  

はじめに〜発行の経緯と目的
原発事故の防災対策
JCO事故と防災
ウィンズケール原子炉事故
チェルノブイリ事故
  (1)風による汚染
  (2)雨による汚染
10
原発事故で放出される放射能 13
被曝は10倍ごとに影響が違う 15
原子力産業会議マル秘報告書
  (1)晴れ(逆転)の場合
  (2)晴れ(対流)の場合
  (3)晴れ(逆転)・高所放出の場合
15
原産マル秘報告、国会への虚偽報告は犯罪 19
原子力防災、逃げることの意味 19
10キロ圏内の防災
  (1)逆転晴、微風の場合
  (2)逆転晴、弱風の場合
  (3)対流晴、乱風の場合
  (4)降雪の場合
  (5)曇の場合
22
10キロ〜30キロ圏内の防災
  (1)逆転晴、微風・弱風の場合 
  (2)その他の気象条件の場合
26
30キロ〜100キロ圏内の防災
  (1)逆転晴、微風・弱風の場合
  (2)その他の気象条件の場合
27
その他、考えられること
  事故を知る方法、防災用品、飲み水、逃げ方
27

参考資料「全国の核関連施設」

28
資料1.放射能の単位について 30
資料2.原子力防災に関する提言  山本 定明 31
 
トップページへ戻る パンフレット目次へ戻る
 

はじめに〜発行の経緯と目的

1.たんぽぽ舎は、1999年11月1、8、15日の3回連続講座をおこないました。講師は名城大学槌田敦教授で、テーマは『東海村・臨界事故と我々の防災対策〜放射能被害を少なくする方法は……、どう逃げるか(大事故と防災対策)』です。3回共熱心な参加者で満員で、中味の濃い講座でした。
 槌田さんは著書と毎回のレジメを元に、やさしく解説。従来の運動の盲点であった原子力防災について、科学技術庁のマル秘文書(今、公表)の内容とその批判、原発事故は天候次第(天候に大きく左右される)、屋内退避でなく、まず逃げる(10km圏外へ)…等々を述べました。

2.たんぽぽ舎が「原発事故と防災」講座を企画した時期は1999年9月で、東海村臨界事故より1ヵ月以上前でした。その目的は、(コンビュータ)西暦2000年問題で、コンピュータのかたまりの原発の事故がとても心配だ。「年末年始には原発(や核)はぜひお正月休みしてほしい」その運動に全カを尽くすが、それが実現せず、不幸にも万一、原発大事故が発生したら、いかに放射能被害を少なくするか=原発事故と防災対策の基本知識の普及が必要だ−と考えたからです。2000年1月が近づいているのでまにあうよう早目に防災講座をおこないました。

3.槌田敦教授の話を聞いた人から、パンフレットにして、広めてほしい−の声がよせられました。又、12月4日(土)の大集会(東海・臨界事故に怒る。原発止めよう!今が正念場)に東日本各地からみえるから、それに間に合わせよう−と槌田さんにお願いしておおいそぎで作成しました。急いだため、不十分な点は発行者の責任です。今後、改訂版でバージョン・アップしていく予定ですのでご了解下さい。

4.原発防災の最良の方法は原発を止めること(廃止すること)だと思います。日々、ひばく労働者を生み出し、こんご子孫代々にまで膨大な放射性廃棄物の「負の遺産」を残す原発をやめることがベストで、私たちもその運動に努力しています。同時にこれだけの多くの原発が現在動いている以上、廃止運動と共に事故の防災(放射能被害を少なくする方法)も考えていかなけれぱならない時期だと考えます。

5.さいごに「原子力防災の基本的な考え方」について、1993年4月に改題発行された槌田敦著の『エネルギーと環境』(初めの題名は、『原発安楽死のすすめ』)の第2章原子力事故と災害の第6節「生き残るための原子力防災」の文が参考になりますので紹介します。



早く10キロ圏外へ 〔著者紹介〕
槌田 敦
(つちだ あつし)
1933年 東京に生まれる
1957年 東京都立大学理学部科学科卒
       東京都立大学物理学科学士入学
1958年 東京大学大学院物理課程入学
1962年 東京大学理学部物理教室助手
1966年 理化学研究所研究員
 現在   名城大学教授

       専攻 熱物理学および環境経済学
著書
『石油と原子カに未来はあるか』(亜紀書房)
『石油文明の次は何か』(農山漁村文化協会)
『資源物理学入門』(NHKブックス)
『エントロピーとエコロジー』(ダイヤモンド社)
『環境保護運動はどこが間違っているか?』(宝島社)
『熱学外論』(朝倉書店)
『エコロジー神話の功罪』(ほたる出版)

共著
『化学者槌田龍太郎の意見』(槌田劭との共編著、化学同人)
『エントロピー』(小野周他との共編著、朝倉書店)
『熱学第二法則の展開』(小野周他との共編著、朝倉書店)
『エントロピーとエコロジー再考』(柴谷篤弘との共著、創樹社)
『気とエントロピー』(帯津良一との共著、ほたる出版)
 
トップページへ戻る パンフレット目次へ戻る