文責:いろりばた会議事務局
| ひび割れ原発にNO!……山崎久隆さん | |
| NHKスペシャル 「東海村臨界事故への道」……望月彰さん |
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ひび割れ問題
10月から維持基準制度が施行になったが、BWR型原発というのは、これほど腐食弱いタイプというのはほかにはないなというほどにぼろぼろだ。シュラウドでは、中央部分の溶接線と離れた場所で亀裂が見つかり、中性子照射による応力腐食割れが疑われる。もし圧力容器も中性子の影響を受けているとすれば、事故時に急激に冷却したときに一気に壊れる(脆性破壊)の可能性が強まる。
再循環系配管も、ひびが見つかっている原発を全部合わせるとほとんどすべての溶接線でひびが見つかっているという状況だ。ひびの深さは正確に測るのが難しく、切り出してみないと分からない。中部電力が測って深さ「2ミリ」としていたひびが実際には深さ「8ミリ」で、4倍も違っていた。地震が起きたときには、この再循環系配管の溶接線に力が集中することになるので、最も危険な部分の一つだ。ひびの深さがまともに測れないことや現地の強烈な反対により、再循環系配管には維持基準は適用されていない。
シュラウドも再循環系配管も、ひびの原因は応力腐食割れとしているが、その腐食をさせる原因物質は分かっていない。今までは「肉厚の3分の1」を超えないひびは存在しないことにするという「事実上の維持基準」を勝手に導入してきていた。東京電力だけではなく、中部電力も東北電力もやっていたし、国(旧通産省の部局)も知っていた。この応力腐食割れを根本的に退治する能力は、今の日本であろうがアメリカであろうが持っていない。お手上げ原発が次々とできていくというのが現実だ。
「ごみ」問題
「原発6機に異物40個」という記事が出た。圧力抑制室(サブレッションチェンバー)に電動グラインダーやビニールシートや足場材が捨てられていた。ここの水は事故時にはECCSの水源ともなるし、その水を循環させるループの一部にもなる場所だ。吸水口が詰まったり、吸い込まれたゴミがポンプを停止させれば、メルトダウンにつながることになる。それをマスコミが書いていない。グラインダーが捨てられているというのは、東電が現場で工具の管理をきちんとしていないことがよく分かる。
先日放送されたNHKスペシャル「東海村臨界事故への道」の中で、動燃から科技庁に出向して1984年に事故が起きた転換試験棟の安全審査をした吉田守審査官は、ついに事故の原因にかかわる決定的な証言をした。許可条件では、硝酸ウラニル溶液は40リットルまとめてしまうと臨界になるので、4キロリットルずつ扱うことに決まっていたのだが、動燃が「40リットルまとめて均一化してほしい」とJCOに注文したために、JCOの作業者が沈殿槽に40リットル入れて臨界事故になった。しかし、吉田守氏は「均一化は必要なかった」と番組で証言した。| トップページへ戻る | いろりばた会議年表へ戻る |