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ITER(国際熱核融合実験炉)は、日本では3ヶ所が候補地に立候補しているが、苫小牧(北海道)、那珂町(茨城県)は「当て馬」で六ヶ所村(青森県)が本命だ。経団連も最初から六ヶ所村と言っている。
ITERには重水素とトリチウム(三重水素)を反応させるが、トリチウムが3kg必要になる。少ないように聞こえるが、これは核兵器工場並みのとんでもなく大変な量で、水爆100発を作れる量に当たる。放射能の大きさでいうと1gで1万キュリー。つまりラジウム30t分にあたる。トリチウムの危険性については推進派が2つの「危険でない理由」を挙げている。(1)水の形で体の中に取り入れられることになるので10日もすれば体の中から半分出ていく、(2)トリチウムの放射能の力が弱く(β線)紙切れ一枚で止まるから危険ではない、ということだが、(1)に対してはトリチウムは半分は体の中に残る(タンパク質もDNAも水素で構成されていて、ここに入ったらなかなか抜けない)、(2)に対しては体の中に入ったら危険であり、いずれも詭弁だ。
実験では許容量の10倍でリスザルに変異が発生。培養した人間の染色体の場合では許容濃度で10個に1個が切れてしまう、つまり許容濃度がもはや危険濃度だという結果が出ている。また、カナダのCANDU炉の周辺でもアメリカの核兵器工場周辺でも住民への影響がすでに報じられている。
アメリカの核融合学会の部会長をしていた長谷川氏は「1kg(つまり3分の1)が流出するとチェルノブイリ事故に匹敵する」と警告している。事故の具体的な想定で言えば、「JT60」という原研の施設では毎週1、2回「ディスラプション」(1億度のプラズマ状態が瞬間的に壊れる現象)が発生しているが、これがITERで起こってもし装置が破壊されたらトリチウムが大量に漏れ出すことになる。
また、ITERでは原発より文字通りケタ違いに強烈な(10倍以上)強力中性子が出る。薄い天井を突き抜けた中性子が空気中の水素に跳ね返されて地上で被曝するスカイシャインも問題だ。
コストは「国際」とは言ってもほとんど日本の金で建設することになる。建設費に5千億円、廃棄物処理費に5千億円、運転維持費に1兆円、計2兆円かかりますが、いいのですか?
核融合の研究を始めてかれこれ50年になるが研究は全然進まない。10年研究した時点で「完成は10年後」というペースで延び延びになっていき、50年研究したら「完成はこれから50年後」という有り様で、その間使った国家予算は累積7千億円に上っている。
原発と同じ「あと40年で石油が枯渇するから」という理由で始められた核融合だが、天然ガスの存在などエネルギー問題からするとまるで必要ない(そもそも石油が枯渇したら核融合施設も作れない)。なぜそこまでして核融合をやらなければいけないのかと考えると、核武装しか理由はない。核兵器に必要な高濃度のプルトニウムは「もんじゅ」(あるいは「常陽」)で手に入るが、トリチウムを手に入れるにはITERを口実にする必要がある。いったん核兵器を持った国からそれを取り上げる事はパキスタンの例を見ても不可能だ。
だから日本は今の段階で止めなければならないのです。
−いろりばた会議開催日から1週間前の9月11日、アメリカの世界貿易センタービルに、ハイジャックされた旅客機が2機続けざまに突入した。さらに3機目がアメリカ国防総省ペンタゴンに突入。ハイジャックされた残りの4機目はペンシルベニア州ピッツバーグで墜落(詳細は未だに不明)。世界貿易センタービルは数時間後に完全崩壊した。この突然の惨事は世界中のTVで中継されることとなり、前代未聞の被害規模のテロ事件として世界中を震撼させた。
いろりばた会議でも今回のテーマの予定だった、最近の全国の原発の動きを振り返る「今月の原子力」を、このテロ事件と原発の関連の話に変更した。
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